奥沢文庫

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2007年 01月 05日

飯箸邸・新春(極秘)見学会

坂倉順三(1901〜1969)
が若かりし頃に設計した住宅が取り壊される、
とのことで友人建築家・大塚聡から極秘見学会の知らせあり。

坂倉順三は、
ル・コルビジェのもとへ走った前川国男・吉坂隆正らと同世代の建築家。
戦後の建築界を牽引した大きな星。

その建物は竣工時「飯箸邸」と呼ばれ、戦時のさなか 昭和16年に竣工し、
等々力渓谷・お散歩コースの終点近くの高台に佇んでいた。
同時期に建てられた前川国男の自邸(東京都の民家園に移築)と同様、
切妻の大屋根を持つ。
この建物、われわれ日本人に馴染み深い「民家風の骨格」を持ちながら、
一方、所謂「近代デザイン」のにおい・香りが そこかしこに。

とりわけ、
庭に面した居間の陽光あふれるスペースのなんとスクエアーで
「バタくさい」ことだろう。
そして、
3連(3つ並んだ)建具の実験的な大仕掛け!!!
軸吊りの3連全てが開く状態を想像し、鳥肌が立った。

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来週開始の解体工事は、丁寧に外壁(ぶ厚い漆喰)を落とすことから
始まり、「上棟時の様子(建物の骨組み状態)を現出させる 」という。

もとより「上棟式」である筈もなく、しかしその状態を満面笑みで
「下落式」と命名しているのは解体工事を担当の大場修。
氏の取り組みには脱帽。

現場では、「正月休みを返上」の方々が実測調査を行っていた。
彼らの「返上」の先にあるものに希望を感じた。

(跡地の利用は.....、これはここでは云うまい。)
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by motoki8787 | 2007-01-05 21:21 | 建物雑記 | Comments(0)


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