人気ブログランキング |

奥沢文庫

motoki8787.exblog.jp
ブログトップ
2018年 06月 05日

二風谷へ

ここ数年、アイヌ文化のことが気になっているところ、
白老アイヌ民族博物館が閉館と聞き、3月末、北海道へ。

行程を調べ上げたところで、二風谷(ニブタニ)を思い出し、
急遽行き先を変更。二風谷は「沙流川」(サルガワ)上流20km
の奥地にあり「アイヌの聖地」と呼ばれる。
交通機関の乗り継ぎがすこぶる悪く、朝5時に起床して現地着
16時30分だから、なるほど観光客が少ない。

二風谷には町立・「二風谷アイヌ文化博物館」があり、小さいながら
その展示は充実している。
博物館スタッフ製作の「平取町文化的景観解説シート」(1500円)
はずっしり重く150ページ、アイヌ文化を生き生きと紹介している。
(町営の小さな温泉宿も気持ち良い。)
f0091854_22014508.jpg
博物館の裏には、「沙流川」を堰き止め、遺跡を沈めたダムが広がる。
ダムは雪解けにより満々と水をたたえているように見えるが、地元の
人によると水面の直下には大量の砂が堆積し、深刻な状態らしい。
水面がコーヒー牛乳のように見え、胸中がざわついた。

「沙流川」(サルガワ)はアイヌ語に由来するが、その響きと共に、
充てられた漢字のなんと涼しげなこと。かつての清流を想像すると
ダム湖の姿はあまりに悲しい。

和人の目論見は恥ずかしいほど、見事にハズレていた。




by motoki8787 | 2018-06-05 22:08 | 見た・観た・聴いた | Comments(1)
Commented by E男 at 2018-06-08 00:08 x
齋藤木材の工場があった占冠村から日高までは20分足らず平取までは少しかかるけどそう遠くはなかった。気になりながら結局行くことはできなかったのでこの記事は興味深く拝読。


<< 能登の「間垣(まがき)」      つる瀬・むすび梅 >>