人気ブログランキング |

奥沢文庫

motoki8787.exblog.jp
ブログトップ
2016年 07月 19日

元興寺の屋根瓦

奈良・元興寺の屋根瓦は日本で最古の瓦、と言われている。

焼き物の焼成には2つあって、酸化焼成と還元焼成。

酸化焼成は酸素をガンガン供給して焼く。だから釜の中は高温になり、土の中の
何もかもが一定のもの、均質なものに変化する。(つまり、死んでしまう。)

一方、還元焼成は酸素を絶って焼くから高温にならない。酸素を欲しがっているのに、
意地悪して酸素を絶つ。すると、土の中の不純物それぞれが、もがいたり、あがい
たリ。そして、それぞれが自分らしさの地色を発色させる。この地色を「(土にひそ
んでいた)隠れ色」ともいう。焼きむら、とはこのこと、つまり、その土らしさ、自分らしさ。
f0091854_19323046.jpg

元興寺の瓦は還元焼成の典型。

昔の土には不純物がリッチに含まれてたから、隠れ色は元興寺のように深く、様々な色味
が現れた。昔は精製なんかできなかったし、そもそも周りが精製することを求めなかった。

しばらく前から、瓦やタイルなどの建材は、品質管理(=トラブルなく安全に利益を得る
手段)という錦の御旗のもと、土は精製され、当たり前のように酸化焼成が奨励されている。

昨今、お金をかけても瓦やタイルがフェイクにしか見えない理由がここに。

関連記事   元興寺を見た 

、 














by motoki8787 | 2016-07-19 19:37 | 見た・観た・聴いた | Comments(0)


<< 島原・武家屋敷町は、真直ぐ406m      弥彦神社へ >>