奥沢文庫

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2015年 04月 01日

スケルトンリフォーム2

神楽坂のマンションスケルトンリフォーム
(→既出記事)
南面する2部屋をぶち抜き、大きな居間・食堂を作ることが目的の1つでした。
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内装材として活躍したのは白ラワン(マンガシロ)ベニヤt=5.5(丸孝・川口市)
ロータリーカットではなくスライスカットによる単板を張ったものを選びました。
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1次商社の出し値が2,820円/枚(910*1820)なので製造所の出し値は2,400
円程度。これを短辺方向を突付け、長辺方向を目透かし張りとし、オスモ(ワンコート
オンリー、現場混合色)をハケ塗しました。拭き取りに比べハケ塗は濃い仕上がりに
なります。拭き取りではなくハケ塗にしたのは、施主が所有しているベトナム家具と
の色調を合わせるためでした。
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                              (撮影 栗原 論 )
造作材はラワン(メラピ−)材。立米60万円弱なので決して安価な材料ではありま
せん。床仕上は、今では公共建築でもなかなかお目にかかれないPタイル(タジマ、
クラシックt=2)貼り。
何れの材料も施主から希望があったもの。施主は吉村順三の初期の住宅を研究し、
モダンなインテリアを指向していました。大工・志和勝義の手際良く丁寧な仕事により、
素材の魅力がよく引き出されました。
大きな引き違い障子は、ベランダ(6階)から身を乗り出し4人掛かりで吊り上げ
ました。
ナナメに建つ壁のお蔭で、居間は随分広く見えます。この壁は天井に届がず、
居間と寝室は天井を介して繋がります。
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キッチンは、木でフレームを組み、その上に特注ステンレストップを置いただけの
簡単なもの。新潟、シゲル工業製のステンレストップはたったの56,300円。他に
引出しキャビネットを加えましたが、ここまでシンプルに割り切れるなら既製品より
お得です。(撮影 栗原 論)
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廊下は書庫でもあります。既存の本棚を再利用しました。床はPタイル、天井は布
クロス張り。質感の異なる黒色が蔵書を引立てます。
センターコアプランのお蔭で風通しが良くなりましたが、端から端まで室内の見通し
も利くようになり、視覚的な風通しも十分です。
遠くから床を這い天井を舐め、ようやく光りが届きます。どこもかしこも明るいイン
テリアではなく、この家は奥ほど暗く、かつて日本家屋にあった豊かな陰影が宿り
ます。(撮影 栗原 論)
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センターコアの構成です。
センターコアとは、文字通り、家の中央にある中核部分、ここに水廻りの全てを集合
させました。コアの廻りをグルリと回遊できますが、これがセンターコアプランの大き
な魅力です。
ここではユニットバスを(トイレ、洗面所を兼ねる)3点セットにし、寝室はダブル
サイズのマットが敷ける広さです。出入りには背をかがめますから、まるで草庵茶室の
様子です。
こうした後に余った部分は全て収納に充てました。(撮影 栗原 論)
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引越後の様子は生活感が溢れ賑やかです。どうでしょう!家具の色と壁の色がほぼ同じです。
( 撮影 織田 桂 )..
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by motoki8787 | 2015-04-01 21:41 | お仕事 | Comments(1)
Commented by E男 at 2018-04-09 01:15 x
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いかにも「らしく」て素敵な空間


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