奥沢文庫

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2014年 10月 02日

ルネッサンス建築・わしづかみ講座(その4)

<パラディオさんの大発明、異種構造のチャンポン>

ブラマンテさんの没後3年、パラディオさんが生まれました。

田舎育ちのパラディオさんが初めてローマを訪れたのは、青年期のことでした。
彼はローマの遺跡に佇み、また、ブラマンテさんの作品、テンピエットに何度も
通う内に「古代ローマ建築」から直接啓示を受けるようになります。
そして、その洗練された断面や比例の概念をつぶさに観察し「建築4書」を上梓
しました。この建築デザインのバイブルとも云える「建築4書」によりパラディオさんは
この分野の先達、ブラマンテさんを凌駕し当代随一の博学な建築学者になったのです。

「いま、わたしがこうしてあるのも、ブラマンテ大先生のお蔭、いや、わたしは大先生の
生まれ変わりかもしれない..。」とパラディオさんはブラマンテさんに感謝しました。
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「建築4書」で一旗揚げたパラディオさん、次の舞台は生まれ故郷ヴィツェンツァです。
古い建物を裁判所に用途変更する設計コンペでパラディオさんは、建物のグルリ四周
に2層のアーケードを増築する案を提案し、このコンペを勝ち取りました。

このコンペ、なんといっても「パラディアン・モチーフ」の発明が審査員の心を揺さぶり
ました。「パラディアン・モチーフ」とは、ラーメン構造の中にアーチ構造が入れ子になっ
たもの。つまり、建物を2種の異なる構造で支える、なんと、元祖「ハイブリッド構造」
なのです。

この時代、建物の構造はどちらかと云うと意匠に仕えるシモベでしたが、この建物
(バシリカ)では「異種構造のチャンポン」という構造テーマそのものが主役の座を
奪ったのです。
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by motoki8787 | 2014-10-02 02:48 | 連載 | Comments(0)


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